tomorrow is another day.
昨日は散々だった。
途中迄は良かった。
でも、外出中にすれ違い様に
オジさんが手に持っていた扇子で指を切られて
そこから何だかおかしかった。
やっと家に帰ったかと思えば、
母が大事に育てていた白い夕顔の花が無惨な姿に。
–前日のゲリラ豪雨の所為だ。
この夕顔は色んな目に遭っていた。
歩道側のフェンスに蔓を這わせている彼女。
最初につけた蕾は誰かのイタズラでもぎ取られた。
2輪目、綺麗に咲いて母は大喜びだった。
が、またしてもイタズラされ、白い花びらは散り散りに千切られた。
–僅か数時間の事だった。
3輪目もまだ蕾みが固い内に、取られてしまた。
その夕顔が、やっとまた花を付けた。
今度は内側に蕾を付けたから、イタズラからは免れていた。
それなのに。
今、母は旅行でいない。
帰ってくる迄、無事で居ますように。
まだ咲いていますように。
そう思って見守っていた。
今度は自然災害で花は消えた。
そしてもう、どこにも蕾はなかった。
–どうしようもなかったと思う。
雨が降っていた時、自分は外で働いていた。
仕方ない事だった。
自分が悪い訳じゃないのに、自分の所為に思えて
何故か大ダメージを負ってしまった。
それから立ち直る事が出来ず、
どうにか服だけ着替えてそのまま寝てしまった。
今朝、起きるのが少し辛かった。
でもゴミ当番だし、仕事を頼まれていたので
寝ている訳にもいかず、何とか起きる。
着替えて支度をしてから
ゴミネットを指定の場所へ出しに出る。
戻る時に、ふと夕顔を見る。
蕾を付けていた。
—-それも、3輪も。
その前は無かったのに。
その3輪の小さな蕾が、一気に憂鬱さを消してくれた。
昨日の嫌な気持ちを全部チャラにしてくれた。
職場の近くに、公園がある。
そこのフェンスには、たくさんの朝顔が咲き乱れている。
あんまり立派だから眺めていると、オバさんが声を掛けた。
「キレイでしょ?」
—ハイ♪
色は違うけどね。
因みに、これは庭に咲いている花。
彼も元気付けてくれた。
何の花か分かるかな?