もしもシリーズ 〜その2
現在、この不況の最中もお構い無しに
飽くなき探究心で娯楽の市場は盛り上がってる。
そして日本は、いや、人類は究極の形を見付けた。
それは—–
築地歌激団である。
この団体は歌と踊りで構成された演劇を主な演目とし
その全ては劇団員お抱えの監督、脚本家、演出家によって構成される。
その本拠地は男と男の意地がぶつかり合う戦場・築地。
如何にしてより良い獲物を買い取るか、怒号と魚が飛び交う所だ。
その一角に劇団が所有する劇場がそびえ立つ。
何故、この様な、「男の聖地」とも呼べる場所に
突如現れた娯楽集団が己の城を築く事が出来たのか…。
それは、彼らの3つの特殊性が、
荒れ狂う海で狩りをする野郎達を熱くさせたのだ。
まず、演目の内容は全て漁師が主役なのである。
日々荒れ狂う海に立ち向かう「漢」であれば、観たくなるのも無理は無い。
更に、歌は絶対に演歌なのだ。
—漁師と言えば、演歌。
ノリの良いポップス、まして英語が入った歌なんて言語道断。
日本男児は黙って北島のオヤジを聴くものだ。
と、漁師達なら言うであろう事を読んでいた。
そして極めつけはこれだ。
構成員が全て男性。
役者を始め、裏方、事務員、作家、全てである。
もちろん、劇中に出てくる女性の役も、男性が演じる。
これにはれっきとした理由があるのだ。
それは、「男心は男にしか解らない」と言う定義を基にしている為だ。
つまり、築地歌激団とは、
漢の、 漢に因る、漢の為の、
劇団なのだ。
「漢」とかいて「おとこ」と読み、
盃を以て血よりも濃い絆を結び、
義理と人情を尊ぶ娯楽集団…。
—-それが築地歌激団である。
なんて事を考えていました。
これは、以前「森ガール」を調べた時に
「磯ボーイが居たら」って事を書いている方がいました。
(ググれば直ぐに見つかります)
実は去年の秋頃に「もしもシリーズ」と銘打って
「暴走族喫茶があったら」って内容を
某SNSの日記に書いた事がありましてね。
その時は結構ウケが良くて、the bitters endの関係者である
B部長って人がエラく気に入ってくれたんですよ。
この部長とはフザケ合う事があり、
以前ライブ中に私の膝蹴りが彼のでん部のブルズ・アイに命中
した事がある、そんな仲なんですが、
彼がショートストーリーを書いてくれたんですよね。
何だかそんな事を思い出しましたので、
思い切ってコレ(築地歌激団)も書いてみました。
正直、微妙…。
業務連絡>B部長
来年の正月は二重に目出度いですね。
ウチの近所に伴(バン)さんって方が住んでるんだけど
バンちゃんが結婚したら「バン・バン」になりますね。
以上。