9月 01 2014

付加価値

  
だいぶ涼しくなりましたね。
それでも来週はまた暑くなるのかな?
 
 
過ごしやすい季節になると
部屋の片付け・掃除がしやすくなります。
勤め先が大々的な模様替えをした事もあり、
自室もやることにしまして。
  
 
ずっと目を背けていたブラックホール。
作品置き場を整理する事にしました。
  
 
 
手描きの原画は揃えてれば終わるので簡単でした。
問題はデジタル作品です。
 
  
初めてデザイン・フェスタに出展した時のものを
久し振りに目にしました。

もう6年経つのですが、ずっと昔の様でいて
当時の記憶はとても新鮮な感じがします。

日中フルで通勤し、帰ってからは寝ないで制作して、
印刷してはチェックし、ハレパネに貼っては切って、
本当に日中眠くて大変だったけど、今では楽しい記憶です。

とても思い入れのある作品達です。
 
 
…が、印刷物なんですよね。
 
データはちゃんとあります。
ハレパネに貼るのは手間ですが、
目の前の印刷した作品を処分しても
PCを立ち上げればモニターに出てきます。
何枚でも同じ作品を仕上げられます。
 
 
となると、デジタル作品の価値って何でしょうか。
 
 
例えばデータが消えたら?

血の気が引きます。
数日間、立ち直れないでしょうね。

手描き・デジタルに関わらず、どんなに拙くても自分の作品は大事です。
複製でも捨てられたり破かれたりぞんざいに扱われたら悲しいです。
 
 
 
例えば著名なイラストレーターのデジタルイラストの画集。

手に入れるのにそれなりの対価を払います。
ですが、包括的に考えるとそれはただの複製です。
印刷された画集を全て処分してもデータは残ります。
更に言えば、そのデータさえいくらでも複製できます。

原画とオリジナルデータは同等だと思います。
しかし、原画と印刷物はどうでしょうか。
 
 
「いくらでもコピーできる」
「半永久的に劣化しない」
 
 
この強みが、実は付加価値を下げているとような気がします。
だとしたら何とも皮肉。
 
 
デジタル作品に価値がないって言ってませんよ。
ご存知の通り、自分も恩恵を受けていますし
この世には素晴らしいデジタル作品がたくさんあります。
アナログではできない表現力もあります。
 
何が言いたいのかと言いますと、
自分のデジタル作品を整理していて疑問に思った事が
考えても結論が出なそうなので提議してみただけです(苦笑)。
 
作者が作品の価値を疑ったり「処分する」って言い出して
(さすがに「処分」って言うのイヤですけどね)
不快にさせてしまったら本当に申し訳ないです。

ごめんなさい。
 
 
 
ただ、違法ダウンロードやSNSでアップした写真が
知らぬ間に際限なくコピーされて問題となってる昨今、
モノの付加価値を熟考する事は大切だと思います。
 
 
 
みなさんはデジタル作品の価値はどこにあると思いますか?
どう扱ってますか?
 
    
  
 
乙女座

一番最初に作った乙女座。
でも知り合いに乙女座はいないし、別に好きでもなかった(笑)。

あ、かわいい子を描きたかっただけだな。