11月 19 2014

足跡

 
  
ようやっと寒くなり始めましたね。
そうでもないかな?

何だか未だにコートを着用していないのがどこか不思議な感じです。
子供の頃は11月と言ったら結構寒かった記憶があります。
やはり温暖化なのでしょうか。
  
  
はてさて。

昨日からちょっと一息ついてます。
先週末、HBファイルコンペの搬入をしてきました。
20枚の作品を提出するのですが、大変でもあり楽しかったです。

「奇跡の一枚」で判断しないように、20枚見せるコンペ。
実力が試されます。

今まで発表した作品や仕事で使用したのも可なので、
常に安定した作風と実力がある作家さんであれば、
「これは!」と言う物をファイルすればいい。
  
 
私は作風の面でちょっとだけやっかいでした(苦笑)。

お気付きの方もいらっしゃると思いますが、
依頼内容で変えたりするもんで、作品数はそれなりにあってもまとめられない。
それでも迷いに迷って試行錯誤していた去年よりは楽でした。

去年の今頃に、制作してきた作品を振り返って
どこに向かっていきたいかと考えていました。
 
 
結局、綺麗でカッコいい絵じゃないんですね。描きたいのは。
もちろんそれも好きです。

でも描いていて一番楽しめるのは、寓意的な絵なんですよ。
1、2滴毒を含ませたような、よく見ると何か潜んでいる。

ブリューゲルみたいな。
 
まぁブリューゲルまではいかないにしてもそれに近い感じの。

 
そこで今年はその方向でやってみようと描いてきました。
作風に若干の横振りがありますが、意図はぶれなかったかなーと思います。 
 
それがファイルコンペに出す作品を並べた時ふと思い出されて、
明け方なんだかにやけていました(笑)。
 
 
HPのギャラリーにも追加したいなと考えていますが、
まずちょっとだけ、せっかくなのでお見せしたいと思います。
 
  
 
end_of_world_party.jpg

これは数年前の作品ですが、原点と言える1点です。
Mediski, Martin & Woodsと言うジャズバンドの曲、
“End of World Party”と”Queen Bee”がテーマ。
この時は線を敢えてガタガタにするのがマイブームでしたが、
あまり理解されず(苦笑)1年しないでやめました。
 
 
 
link.jpg

The Choiceに提出した作品「絆」。
兄から「陰と陽」「過去と未来」などのテーマをもらって描いた1点。
もうちょっと陰陽を出しても良かったかなーと。
着物の柄に注目です。
 
 
 

game.jpg

ペーターズコンペに提出した1点「ゲーム」。
テーマが「人物」でした。
映画のワンシーンを切り取ったような、表情を大事にしようと試みた制作でした。
…ところで誰かに似てるんだけど、誰だろう。
 
 
 
黒猫
 
ギャラリーハウスMAYA装画コンペの為の作品。
E. A. ポー作「黒猫」をテーマに描き、初めて最終選考まで残った1点。
入選でなくても名前が載ったのは大きかったです。
 
 
 

セールスマン

HBコンペ用に描いた「セールスマン」。
ふらふらして仕上げていたせいか荒っぽいですが、
「作品に意味を持たせる」と言う本質の面では悪くないと思ってます。
なんてね(笑)。
   
  
  
 
どこかしらやっぱり漫画っぽさが抜けきらない印象がありますが、
自然体で描けたからこれでいいんだと思います。
何を描くかが大事ですので!
  
 

見ていただいた皆さんの心に残ってくれればいいなと思います。

長々とありがとうございました。