足跡
ようやっと寒くなり始めましたね。
そうでもないかな?
何だか未だにコートを着用していないのがどこか不思議な感じです。
子供の頃は11月と言ったら結構寒かった記憶があります。
やはり温暖化なのでしょうか。
はてさて。
昨日からちょっと一息ついてます。
先週末、HBファイルコンペの搬入をしてきました。
20枚の作品を提出するのですが、大変でもあり楽しかったです。
「奇跡の一枚」で判断しないように、20枚見せるコンペ。
実力が試されます。
今まで発表した作品や仕事で使用したのも可なので、
常に安定した作風と実力がある作家さんであれば、
「これは!」と言う物をファイルすればいい。
私は作風の面でちょっとだけやっかいでした(苦笑)。
お気付きの方もいらっしゃると思いますが、
依頼内容で変えたりするもんで、作品数はそれなりにあってもまとめられない。
それでも迷いに迷って試行錯誤していた去年よりは楽でした。
去年の今頃に、制作してきた作品を振り返って
どこに向かっていきたいかと考えていました。
結局、綺麗でカッコいい絵じゃないんですね。描きたいのは。
もちろんそれも好きです。
でも描いていて一番楽しめるのは、寓意的な絵なんですよ。
1、2滴毒を含ませたような、よく見ると何か潜んでいる。
ブリューゲルみたいな。
まぁブリューゲルまではいかないにしてもそれに近い感じの。
そこで今年はその方向でやってみようと描いてきました。
作風に若干の横振りがありますが、意図はぶれなかったかなーと思います。
それがファイルコンペに出す作品を並べた時ふと思い出されて、
明け方なんだかにやけていました(笑)。
HPのギャラリーにも追加したいなと考えていますが、
まずちょっとだけ、せっかくなのでお見せしたいと思います。
これは数年前の作品ですが、原点と言える1点です。
Mediski, Martin & Woodsと言うジャズバンドの曲、
“End of World Party”と”Queen Bee”がテーマ。
この時は線を敢えてガタガタにするのがマイブームでしたが、
あまり理解されず(苦笑)1年しないでやめました。
The Choiceに提出した作品「絆」。
兄から「陰と陽」「過去と未来」などのテーマをもらって描いた1点。
もうちょっと陰陽を出しても良かったかなーと。
着物の柄に注目です。
ペーターズコンペに提出した1点「ゲーム」。
テーマが「人物」でした。
映画のワンシーンを切り取ったような、表情を大事にしようと試みた制作でした。
…ところで誰かに似てるんだけど、誰だろう。
ギャラリーハウスMAYA装画コンペの為の作品。
E. A. ポー作「黒猫」をテーマに描き、初めて最終選考まで残った1点。
入選でなくても名前が載ったのは大きかったです。
HBコンペ用に描いた「セールスマン」。
ふらふらして仕上げていたせいか荒っぽいですが、
「作品に意味を持たせる」と言う本質の面では悪くないと思ってます。
なんてね(笑)。
どこかしらやっぱり漫画っぽさが抜けきらない印象がありますが、
自然体で描けたからこれでいいんだと思います。
何を描くかが大事ですので!
見ていただいた皆さんの心に残ってくれればいいなと思います。
長々とありがとうございました。