3月 17 2011

ホメオスタシス

 
恒常性、ホメオスタシス(ホメオステイシスとも)は生物のもつ
重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず
生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。

ーー中略

恒常性の保たれる範囲は体温や血圧、体液の浸透圧やpHなどをはじめ
病原微生物やウイルスといった異物(非自己)の排除、創傷の修復など生体機能全般に及ぶ。

ウィキペディアより抜粋。
 
 
詳しくはこちらを観て頂くとして。
 
 

これは今、心理的に必要とされている作用ではないだろうか。
 
 
仕事の合間に、某検索サイトのニュースを読むが、
殆どが震災に関連した記事だ。

痛ましく思う。

反面、芸能人が義援金を払ったり、基金を設立したり、
物資援助を申し出たり、海外からの援助やエールを知ると
人間 まだ捨てたもんじゃないと思える。
 
 
ただ、とても残念に思うのは、それら慈善活動に対して

「偽善だ」

「言葉じゃ腹の足しにならない」

「稼いでるんだからもっと払え」

「募金活動じゃなくて自分が払え」

「被災地行って助けてこい」
  
  
 
等々、好意を否定するコメントが暫しある事だ。
 
 
 
応援メッセージは確かに物理的に役に立たないだろう。
好きな芸能人でなければ意味が無い場合も。

被災者の方々がそう言われるのなら、返す言葉も無い。
どう頑張っても、その苦しみは想像しか出来ないから。

 
 
しかし、どうも被災地外の人達が書き込んでいる節がある。
被災地からの書き込みもあるが、それとは雰囲気が異なるのだ。
 
 
今私が書いている事は、現実に過酷な日々を送られている
方々に対して不愉快な事かもしれない。
なので、もしそう感じたらお詫びを申し上げたい。
そのままブラウザを閉じてほしい。

が、被害を受けなかった方達。特に関東・都心の方達。
このまま続けて読んで欲しい。
 
  
 
あなたは、被害に遭った方々の為に、何をしましたか?

 
 
何もしないより、偽善でも何でも行動に移す事が大事じゃないですか?

募金じゃなくて身銭を切れと言ったあなたは、幾ら募金しましたか?

現場に行けと言いますが、行って本当に建設的な手助けになりますか?
反って足手まといになったり、交通網を麻痺させる結果になる事を想定出来てますか?
適任者は勿論いらっしゃいますがそれは例外として。
 
 
助けに行きたくても行く手段も無く、エールを送るしか出来ずに
歯がゆく、悔しく思っている人達もいます。
 
現に、支援物資は集まったのに、現場に届けられないそうです。

何故か。
 

ガソリンが足りないから。
 
 
 
何故、足りないのか。 
 
 
 
無駄に買い占めた人達がたくさん居たから。

 
 
明日は我が身。
備えあれば、憂い無し。
 
 
だけど、被災地外の私達はそんなに今死にそうなのだろうか?

今日食べる物も無い程、食料がないのだろうか?

暖を取る為の衣類がなく、灯油が必要なのだろうか?

トイレットペーパー、余ってないか?
 
  

要するに、

被災地外の人間が慌てる必要ってあるのか?って事。
  

確かに原発のニュースや続く余震で不安にもなる。
だけどまだ何も実害が起きていないのも事実。
(停電で企業の経営状態に影響はあるでしょうが。)

起きていない事をあれこれ不安に思っても
それこそ全く意味がないし、時間の無駄だ。

無事で居られたのに右往左往しているのは滑稽じゃないか。
 
 
  
 
生物なら誰でも持っているホメオスタシスの機能。
これを生かして少し平常心を取り戻すべきだと思う。
  
災害が起きる前は買い控えていた人が殆どでしょうし、
大して動かしもしない車のガソリンなんてほったらかしでしょう。
 
大体、こんな精神状態で何かあったら冷静に対応出来ないと思う。
 
 
だから少し 心に余裕を持って欲しい。
この度の災害を忘れろと言うんじゃない。

苦痛と悲しみに耐えている方達がいる。
人命救助や復興やの為に命を張ってる方達がいる。

それを念頭に置きつつ、

無駄な買い物やエネルギー消費を押さえて、
生きている事を感謝して、
周りの人に思いやりを持って欲しい。

 
 
人の為に動いている人に悪口言ってる場合じゃないよ。
 

 
 
 
回りくどい書き方になってしまったが、要はこう言いたいのだ。

3件のコメント

  • By ふぐを, 2011/3/18 金 @ 14:39

    以前、中東のどっかの国のドキュメンタリーで(多分イランだったかな?)貧しい家庭の少年が足に肉腫瘍ができてしまって、ドキュメンタリーに出演する代わりに手術代を払ってもらうってのがあったんだけど

    少年の母親に

    「監督が一生懸命なのは息子さんのためだと思いますか?それとも自分の映像作品のためだと思いますか?」

    って聞いた人に対して母親は

    「どちらでもいい。足が治りさえすれば。」

    と言っていた。

    この言葉の中に全ての答えがあると思う。。。

  • By ふぐを, 2011/3/18 金 @ 14:46

    あ、ちなみに↑↑は

    >ただ、とても残念に思うのは、それら慈善活動に対して「偽善だ」等々、好意を否定するコメントが暫しある事だ。

    という部分に対してね。

  • By admin, 2011/3/18 金 @ 23:16

    ふぐを>
    コメントありがとう。
    とてもふぐをらしい内容で、
    記事を書いたこっちが考えさせられた。

    その母親の気持ちを思うと、
    自分は「幸せ」と感謝すべきか、
    「鈍感」と思うべきか迷う。

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